
――11thシングル「VOICE」はアジアン・テイストのポップな曲ですね。
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| かしゆか: |
そうなんです。珍しくアジアン・テイストな曲で、使ってる音も今までとちょっと違う感じのする曲ですよね。
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| あ〜ちゃん: |
出来上がったのを聴いたとき、びっくりしました。それと同時に赤とか緑とかの明るいイメージがふわ〜っと浮かんできたので、これ、どういうビデオクリップになるんだろうと思いましたねえ。
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| のっち: |
レコーディングのときは、ここまで音がアレンジされてなかったんで「どうかっこよくするんだろう、中田(ヤスタカ)さん」って思ってたら、みたいな。
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――ということは3人のなかでの「VOICE」の第一印象は、“アジアン”ではなかったんですね。
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| のっち: |
実はこの曲を作っていただく前に、ゴリッゴリでバキッバキの、低音がめちゃくちゃ効いた音中心の熱い曲をお願いしたんです。そういう勢いのある曲に見せつけるような振り付けのダンスで、みたいにイメージしてのことだったんですけど。
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| あ〜ちゃん: |
出来上がってきた曲を聴いたら、正直ちょっと「……あれっ!?」って(笑)
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| かしゆか: |
Perfumeの曲は完成するまで、どうなるかわからないから。そこが自分達でも、楽しみなところなんですけどね。
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| のっち: |
この曲はお願いをしたぶん、途中で何度もびっくりさせられましたね。
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――ヴォーカルに関してはどうでした?
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| あ〜ちゃん: |
Aメロとかは、わりと淡々としているので難しかったです。『まーた言葉を詰め込むなー。これ、言えんじゃろ』というのもありつつ真面目に歌いました(笑)
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| かしゆか: |
特にAメロはシンプルだから、声をきれいに真っ直ぐ伸ばすことだけを注意して歌いました。
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| のっち: |
私達はいつもあんまり歌い方に癖をつけずに、まっすぐ歌うんですけど。それって、一本調子になりがちなので、そうは聴こえないように歌うのがわりと大変だったかもしれないです。
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――ダンスはどんな感じに? Perfumeの曲は、毎回ダンスが難しいと評判ですが。
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| あ〜ちゃん: |
今回はそんなに難しくないと思いますね。振りとしてはわりと簡単というか、サビにしても飛んでるだけだし(笑)。ただ、振り付けに余韻を残す部分があって、そこはちょっと難しいかもしれない。
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――そして今回はc/w曲の「575」のほうもKDDI『iida』のCMソングになっていて。
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| のっち: |
これは先にCMのお話があっての曲なんですけど。ケータイのCMだし、「575」を使って何かしたら面白いんじゃないか、だったらタイトルも「575」にしちゃおうってことで。
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――ただ、「575」で一番の衝撃は、なんといってもラップに初挑戦してることじゃないかと(笑)
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| 全員: |
はははははっ。
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| かしゆか: |
これは衝撃でしたねー。まさかラップが、ねえ(笑)。どんなことがあろうが、さすがにラップにはいかないと思ってたので、本当にびっくりしました。
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| のっち: |
もう、戸惑いのほうが大きくて。ラップとまではいかなくても、喋ってる風の感じならPerfumeでやっても面白いんじゃないかと思ってたんですけど……。いい挑戦にはなったけど、でも恥ずかしいですね。
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| あ〜ちゃん: |
超びっくりしました。でも、いいスピーカーで素直に聴いたら、めっちゃかっこいいです!とはいえラップにしちゃ、ちょっとフワッとしすぎてるし。本当に喋ってるみたいだし。これ、ラップなんかな?、セリフ?
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| かしゆか: |
ものすごく早口なセリフじゃろ(笑)
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――でもこの曲は「575」というだけあって、ちょっとサウンドが和風な感じがしますね。
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| あ〜ちゃん: |
そうですね。今回は2曲とも“アジアン”な感じの曲ですよね。
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| のっち: |
しかも「575」はちょっと切ないから、曲が。そこがいいなって。
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| かしゆか: |
そうそう。私もそこが凄い好きです。夏の夜って雰囲気がするし。
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――今年の11月3日に、いよいよ東京ドーム公演が決定しましたね。
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| のっち: |
今まで東京ドームって、夢とか目標にすら思ったことがなかったんですよ。自分達で夢見た最大のとこが日本武道館だったので。
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| あ〜ちゃん: |
その前はSHIBUYA-AXが凄い夢だったしね。
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| かしゆか: |
だから武道館のあとは想像もつかなかったんです。なので次はアリーナ・ツアーだよって言われても、アリーナってどのくらいの大きさなのかもピンときてなくて。
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――やはりホールやライヴハウスとは全く違う場所でしたか?
| かしゆか: |
違いました。お客さんの盛り上がり方も、音の響き方も違うし。でもあれだけ大勢のお客さんに、いっぺんに見てもらえるっていうのはすごいことだなあと思いましたね。
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――そのぶん、緊張もすごいものがありました?
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| かしゆか: |
も〜お、すごいです(笑)。ただそれだけ感動の大きさも、ハンパなかったですけどね。
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| あ〜ちゃん: |
私はどこでも、いつでも緊張するので、アリーナ・ツアーも大変でした。私達のために時間を作って、お金を払って見に来てくれてるので、『頑張らにゃいけん!』っと顔をパンッパンッと。
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| のっち: |
私も、一人一人にそれぞれ人生があって、でも今日はPerfumeのために集まってきてくれるんだと思うと、ホンットにすごいことだなと思って。でも東京ドームになると、集まる人の数が5万人とかになるから。
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――そのステージに自分達が立つって、どんな感じがしますか?
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| のっち: |
今回、東京ドームでやることになったきっかけをくれたのは、あ〜ちゃんなんです。
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| あ〜ちゃん: |
自分達へのプレッシャーっていうことでも東京ドームでやる方がいいんじゃないかって思って。その気持ちを2人に話したら『いいと思う。やろうよ!』って言ってくれて。偉い方達もいる話し合いの場で、「東京ドームでやってみたいです」っと、3人で畳み掛けるように伝えまして。そしたらスタッフさんが超びっくりしちゃって。
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| のっち: |
こいつら、何言い出すんだ、みたいな(笑)。
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| あ〜ちゃん: |
でも熱意を伝えたら『やろう!』と言ってくれて、本気で動いてくださって。11月3日っていう、こんな素敵な日を押さえてくれて。祝日だから、地方の人も見にこれるしね。
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| かしゆか: |
特別な日にしたいよね。
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――どんなライヴにしたいですか?
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| あ〜ちゃん: |
ライヴではいつもお客さんに楽しんでもらって、次の日も頑張れる活力にしてもらえればっていう気持ちでやっていまして。東京ドームもそんなステージになったらいいな、と思っています。でも10周年、初めてのドームなので、色んなことを沢山考えるいい機会だと思います。
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| かしゆか: |
結成10周年で東京ドームってなると、集大成と思われるかもしれないですけど。実際、10周年だから踏み切ったことだし、今こそやるべきだと思ったわけなんですけど、集大成で落ちつくんじゃなく、これからもさらに挑戦していきたいって気持ちは強くあって。それも伝えられるライヴにしたい、と思っていますね。
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| のっち: |
あの広い会場に3人だけで立つって思うと、今からドキドキなんですけど。色んな方達に見てもらいたいなっていう思いがあって。来てくれた方に『いいライヴだった』と思ってもらえるようなパフォーマンスを、私達は頑張ってやるっていう。
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――この10年のなかで特に色濃く残っている時期ということでは、いつになりますか?
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| あ〜ちゃん: |
いや〜、いっぱいありますよー。絞りきれないですが、挙げるとしたら、近いところだと「ポリリズム」の頃かな。
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| かしゆか: |
広島で出した2枚目のインディーズ盤の「彼氏募集中」の頃かなあ。
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| のっち: |
私はもうありすぎて、頭パンパンで絞れない(笑)
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| あ〜ちゃん: |
あと亀戸サンストーリーのことも、すっごい濃いかも。そこで週2回くらいライヴをやってたんですけど、もう自由な発言と自由な発想で色んなことをやってて。
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| かしゆか: |
Perfumeの振り付けを一緒に踊ってくれた人には、サイン入りのシールをプレゼントしたり。手描きのチラシを作ったり。
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| あ〜ちゃん: |
もう向上心、向上心だよね(笑)。目の前にいるお客さんが、一人でもこっちを向いてくれるように。そのためにはどうしたらいいだろうって、よく3人で話しとったよね。
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| あ〜ちゃん: |
中学3年生とか、高校1年生とかの頃だよね。3人でコミュニケーションをとって考えていました。
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| かしゆか: |
でも振り返ってみると、充実した10年でしたね。辛いことも、大変なこともあったけど。Perfumeをやってると本当に楽しくて。3人でひとつのことをやり遂げるっていうところに、全ての気持ちが向いてたから。うん、充実してたと思います、今思ってみても。
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| のっち: |
なんだろう……他人が出来ないような経験を、沢山させてもらえたと思いますね、本当に。
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| あ〜ちゃん: |
やっぱり青春時代を全部Perfumeに向けてきたので、友達も大学も生活も、Perfumeがあってのことだから、もう今の自分の全てはPerfume抜きには考えられないです。だから、Perfumeがなくなったら私は何にもなくなっちゃうと思います。
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――たしかに10年といっても、20歳から30歳までの10年と大きく違いますよね。子供が大人の女性になってしまう10年だから。
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| かしゆか: |
ある意味、家族より長くいる気分ですから(笑)
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| のっち: |
でもPerfumeってものに凄く支えられてますよね。最近ね、よく思うんです、『あぁPerfumeでいられてよかったな』って。
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| かしゆか: |
だけど10年のうちの大半がPerfumeを知ってもらうための時間で。だからこそブレないようにPerfumeっていうものをやってきたんですけど、これからはそれもありつつ、もう少し広げていってもいいのかなって。いろんなことに、今なら挑戦できる気もしているんですよね。
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| あ〜ちゃん: |
10年やってこれた今があるからこそ、たくさんの方に感謝の気持ちをこめてそう思っています。
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